2023年ベストアルバム(日本)(50-1位)

年間ベスト

2023年にリリースされ、試聴した137枚の日本のアルバム。

その中で個人的に「特に良かった」と思えるアルバムを50枚、順位をつけて取り上げます。

また記事の最後にはプレイリストも置いていますので、そちらもぜひ活用頂ければ。

50位 – 41位

  1. You Were Wrong (reina)
    ・ジャンル: R&B

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弱冠22歳のR&Bシンガーの1作目。90年代のR&Bのエッセンスを取り入れ、クールなボーカルが冴え渡る本作は、ネオソウルの香りもする

  1. Bee and The Whales (Galileo Galilei)
    ・ジャンル: ロック
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バンド活動再開後での初のアルバム、7年ぶりとなる4作目。活動休止中の「BBHF」や「warbear」での活動を経て、サウンドは洗練されたものに
  1. Before The Blessing (武田吉晴)
    ・ジャンル: ジャズ/アンビエント

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東京在住の作編曲家/鍵盤奏者の2作目。全ての楽器を自身で演奏/多重録音して作り上げた、幽玄で浮遊感が漂うコンテンポラリージャズ

  1. Approach to Anima (maya ongaku)
    ・ジャンル: サイケ/フォーク
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江ノ島を拠点に活動する3人組バンドの1作目。バンド「幾何学模様」に見出されたのも頷ける、サイケデリックで無国籍な雰囲気が漂う一枚
  1. すてきなゆめを (PROM)
    発売年: 2017年
    ジャンル: パンク
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東京の3人組パンクバンドの2作目。日本語でメロディアスに歌われる、衝動と熱量が詰まったハードコア/ガレージサウンドが魅力
  1. AMBIGRAM (滝沢朋恵)
    ・ジャンル: SSW(女性)

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北海道を拠点に活動する女性SSWの4作目。ポップで聴きやすくなったサウンドに、歌心に満ちたギター、震えるボーカルがエモーショナルに響く

  1. 喜哀 (EP) (OMSB)
    ・ジャンル: Hip-Hop
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Hip-Hopユニット「SIMI LAB」のメンバーとしても知られるラッパー/トラックメーカーのEP。アルバム名通り、悲喜交々のリリックが沁みる
  1. 12 hugs (like butterflies) (羊文学)
    ジャンル: オルタナティヴ
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3人組バンドの4作目。アニメのタイアップなどで人気を獲得しながらも、ソリッドなオルタナサウンドは崩さず、だからこそ支持されるのだろう
  1. ANTI HEROINE (安斉かれん)
    ・ジャンル: J-POP

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女優やモデルでも活躍する歌手の1作目。同時発売のもう一枚がクラブ色が強い作風なのに対し、本作はJ-POPに洋楽の要素を取り入れた極上のポップス

  1. 春を待つ僕ら4 (HoSoVoSo)
    ・ジャンル: フォーク

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三重県在住のSSWが毎年春に出すミニアルバムの4作目。まっすぐな歌声にガットギター、臨場感あふれる録音が、本作を特別なものにしている

40位 – 31位

  1. つくる (ひとひら)
    ジャンル: ポストハードコア
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東京を中心に活動する4人組バンドの1作目。シューゲイザーやポストロックなど取り入れた轟音を、ハイトーンボーカルが爽やかに突き抜ける
  1. 映帶する煙 (君島大空)
    ・ジャンル: SSW(男性)
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2014年から精力的に活動するSSWの1stフルアルバム(同年に2作目も)。中性的な歌声に、オルタナティヴな手触りながらも抒情的で美しい音楽
  1. THE GREATEST UNKNOWN (King Gnu)
    ・ジャンル: ロック
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4人組バンドの4年ぶりとなる4作目。個性の強いシングル曲を多く含みながらも、インタールードでシームレスに繋ぎ、アルバムとしての纏まりも
  1. CURVE (ZIN)
    ・ジャンル: R&B/ソウル
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関西のクリエイティブ集団「Soulflex」でも活躍するR&B/ソウルシンガーの1作目。音数を絞ったアレンジに、甘美なハイトーンボーカルが響き渡る
  1. exported_file_3 (Yaffle)
    ・ジャンル: R&B/Hip-Hop
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藤井風やiriなど数多くの歌手を手掛ける人気プロデューサーによるミックステープ第3弾。LAなどで出会った6名のアーティストたちとの共演作
  1. 季節のつかまえ方 (生活の設計)
    ・ジャンル: インディーポップ
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大塚兄弟を含む東京の3人組バンド「Bluems」がバンド名を改名後に出した1作目。シュガーベイブなどに影響を受けたという良質のポップス集
  1. 掬ぶ (高山燦基)
    ・ジャンル: SSW(男性)
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「バレーボウイズ」のギタリストがバンド活動休止後に出した1stミニアルバム。歌を支えるギターやピアノに管楽器、独特の湿度と浮遊感が心地良い
  1. GREENISH BLUE,BLUISH GREEN (oono yuuki band)
    ・ジャンル: インスト

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ギタリスト/SSWのoono yuuki率いる6人組インストバンドの2作目。2015年から2020年の間に作られた楽曲を収録、祝祭感に満ちている

  1. Loves & Cults (yahyel)
    ・発売年: 2004年
    ・ジャンル: オルタナティヴ
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東京を中心に活動する4人組バンドの3作目。前作から実に5年ぶりとなる本作では、ベースミュージックを軸としつつ、さらに肉体性を増した
  1. MAKTUB (JJJ)
    ・ジャンル: Hip-Hop
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川崎出身のラッパー/トラックメーカーの6年ぶりとなる3作目。豪華ゲストと作り上げながらも内省的なトーンで貫かれ、アルバム全体の流れも秀逸

30位 – 21位

  1. flow (冬にわかれて)
    ・ジャンル: ポップ
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寺尾紗穂、伊賀航、あだち麗三郎からなるバンドの3作目。ピアノ、ベース、ドラムのアンサンブルに、3人が持ち寄った個性豊かな曲が並ぶ
  1. UNI (脇田もなり)
    ・ジャンル: J-POP
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アイドルグループ「Especia」でも知られる歌手の4年ぶりとなるソロ4作目。トラックメイカーDorianが手掛けるアーバンなサウンドが魅力
  1. 砂の時間 水の街 (北里彰久)
    ・ジャンル: SSW(男性)
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ソロユニット「Alfred Beach Sandal」のギタリストの個人名義での2作目。ブラジル音楽を取り入れながら、独特のサイケデリアを展開する
  1. ひみつスタジオ (スピッツ)
    ・ジャンル: ロック
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コロナ禍を経て、3年半ぶりに出た17作目。すでに長く活動を続けながらも、相変わらずの安定感とクオリティ。やはり彼らは期待を裏切らない
  1. Colors (yanaco)
    ・ジャンル: アンビエント
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東京を中心に活動する電子音楽家の1作目。エレクトロニカやダウンテンポなど様々な電子音楽がシームレスに繋がる、極上のアンビエント音楽
  1. 夢中夢 -Dream In Dream- (コーネリアス)
    ・ジャンル: ポップ
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恐らく本人にとって激動の期間だった、6年ぶりとなる7作目。緻密さと親しみやすさ、より深化した世界を提示しており、今後も目が離せない
  1. tradition (CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN)
    ジャンル: ポップ/エキゾチカ
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世界各地の民族音楽と電子音楽を融合したバンドの1作目。ベーシストは細野晴臣の孫で、キューバ民謡のリズムが由来のバンド名も然もありなん
  1. New Neighbors (Homecomings)
    ・ジャンル: インディーポップ
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京都の4人組バンド(現在は3人)の5作目。爽やかで心地良いメロディに、透明感のある歌声、力強く支えるバンドサウンドに強い自信も感じられる
  1. symphil|シンフィル (蓮沼執太フィル)
    ・ジャンル: チェンバーポップ
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蓮沼執太が率いる16名からなるフィルハーモニーオーケストラの5年ぶりとなる3作目。生楽器にシンセなどの電子音も加わり、アンビエンス色も増した
  1. gel (SADFRANK)
    ・ジャンル: オルタナティヴR&B
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バンド「NOT WONK」のボーカル、加藤修平のソロプロジェクトの1作目。抒情的でジャンルレスなトラック、日本語詞でエモーショナルに歌う

20位 – 11位

  1. Launchvox (長瀬有花)
    ・ジャンル: アートポップ
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2次元の「バーチャルYouTuber」の顔も持つ歌手の1stミニアルバム。パソコン音楽クラブなど個性的なアーティストらが手掛ける、ユニークな音楽
  1. 魚 _ 魚 (細井徳太郎)
    ・ジャンル: SSW(男性)
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東京でソロ/バンド活動するジャズギタリストのソロ1作目。石若駿や君島大空など多数のミュージシャンと作り上げた、カラフルなポップソング集
  1. GOOD POP (PAS TASTA)
    ・ジャンル: ハイパーポップ

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先鋭的な音楽で知られるSSW/プロデューサーの6人組による1作目。今をときめくゲストたちも集めた本作は、「現代型のポップス」と言えるだろう

  1. 合成音声のゆくえAlter (V.A.)
    ・ジャンル: ポップ
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先鋭的なポップスを集めるネットレーベル「ゆくえレコーズ」から、1作目や2作目とともに新進気鋭のボカロPたちが参加。3作でより前衛的なのが本作
  1. botto (野口文)
    ・ジャンル: オルタナティヴ

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宅録アーティストが様々なボーカルを招いて作り上げた作品。ジャジーだったりHip-Hopだったりと様々な音楽が混在しつつ、その手触りはキャッチー

  1. ほうむめいど・かうぼうい (ポニーのヒサミツ)
    ・ジャンル: カントリーロック
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東京在住の前田卓朗によるソロユニットの5作目。はっぴいえんどからカントリーロックやスワンプロックなど、自身のルーツを詰め込んだ集大成
  1. 大吉 Good Luck (Summer Eye)
    ・ジャンル: インディーポップ
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2020年に解散した「シャムキャッツ」のボーカル、夏目知幸のソロプロジェクトの1作目。ブラジル音楽やダブなどが混ざり合うダンスミュージック
  1. 花降る日 (Babi)
    ・ジャンル: チェンバーポップ

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CMやゲーム音楽、映画の劇伴など幅広く活動する作曲家の10年ぶりとなる新作。複雑なリズムやアレンジが織りなす、童謡的でポップな世界観

  1. tx3k (Texas 3000)
    ・ジャンル: オルタナティヴ
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東京を拠点に活動する3人組バンドの1作目。轟音ギターが掻き鳴らす初期衝動の生々しさとともに、どこかセンチメンタルな哀愁も漂っている
  1. sprout (the MADRAS)
    ・ジャンル: ロック
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the chewinggum weekendのボーカル、橋本孝志が率いる4人組バンドの2作目。甘い歌声に轟音ギターが、切なくポップな楽曲たちを引き立てる

10位 – 1位

  1. Camera Obscura (People In The Box)
    ジャンル: ロック
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3人組ロックバンドの4年ぶりとなる8作目。ポストロック的な複雑でテクニカルな演奏をポップ/キャッチ―に纏め上げるバランス感覚は、本作も健在
  1. 君に会いたいんだ、とても (矢野顕子・野口聡一)
    ・ジャンル: SSW(女性)
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宇宙飛行士の野口聡一が宇宙で書いた14曲の詞に、矢野顕子が作曲・弾き語りした作品。宇宙のスケールで歌われる、ロマンと愛に満ちた音楽
  1. 感覚は道標 (くるり)
    ・ジャンル: ロック
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2002年の『THE WORLD IS MINE』以来となる、初期メンバーの3人で作り上げた14作目。成熟した先の、ストレートなロックンロールが鳴っている
  1. lovefullstudentnerdthings (Cruyff)
    ・ジャンル: オルタナティヴ
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東京を拠点に活動する4人組バンドの1作目。オルタナティヴ/シューゲイズならではのヘヴィネスと衝動、静と動の対比による唯一無二の世界観
  1. Songbook6 (石若駿)
    ・ジャンル: アートポップ
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気鋭のドラマー、石若駿がライフワークとしているSongbookシリーズの6作目。角銅真実や西田修大の従来メンバーに多数のゲスト、さらに自身の歌も
  1. Euphoria (haruyoi)
    ・ジャンル: ポップ
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ピアニスト・梅井美咲とシンガー・菅野咲花によるユニットの1作目。井上銘らもバックを務めた本作には、ただ良い「うた」と「音楽」がある
  1. Moonlit (加藤真亜沙)
    ・ジャンル: ジャズ
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2009年からNYを拠点に活躍するジャズピアニストがピアノトリオ編成で挑んだライブ盤。自身の声もハーモニーとして取り入れた、歌心を感じる演奏
  1. Re:cover 2in1 (Kitri)
    ・ジャンル: うたもの

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姉妹ピアノ連弾ボーカルユニットによる数々のカバー曲を収めたベスト盤。透き通る歌声と見事なアレンジには、単なるカバーを超えた輝きがある

  1. 景色一空 (空気公団)
    ・ジャンル: ポップ

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かつてはバンドだった、山崎ゆかりのソロプロジェクトの12作目。丁寧に紡がれることばと音楽は切なく、エモーショナルに、夕空へと溶けていく

  1. 一夜のペーソス (Lamp)
    ・ジャンル: ポップ
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近年は海外からの人気も著しい3人組バンドの9作目。20曲というスケールを夕方から夜明けまでのコンセプトで綴る、美しくセンチメンタルな大作

プレイリスト

選出した50枚から一曲ずつ、下のプレイリストで纏めています。なお、Apple Musicはこちらからご視聴いただけます。

最後に

「年間ベスト」を考える際、「今後も繰り返し聴きたいか」を念頭に入れて選んでいます。

もちろん順位自体は恣意的なもので、ここで選んだ50枚はどれもよく聴き返したものです。

ただここ最近は「素朴で美しい音楽」を求めていることもあり、今回はそういった音楽を上位に置きました。

今年は年間ベストの発表が遅れに遅れ、もはや2024年も終わりに差し掛かっていますが、また素晴らしい音楽に出会えたらと思います。

最後までお読み頂き、
ありがとうございました。

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