一般的に「名盤」とされる作品でも、「良さが分かりづらい作品」があるのではないか
それを確かめるため、ツイッターで「良さがよく分からない」、もしくは「良さが分かるまで時間がかかった」名盤について投票を呼びかけ、数多くの方にご参加頂きました
(参加者:305名、エントリー数:520作品)
この記事では、前回の記事(100位-31位)に引き続き、投票が7票以上あった30位の作品から順に発表していきます。
なお、前編の記事をまだ読まれていない方は、是非そちらを先に読まれることをお勧めします。
また下記Togetterでも纏めておりますので、そちらも是非ご覧いただければ幸いです。
はじめに
本企画の目的の一つに、「ある名盤を好きになりたいのになれない人」を疎外感から救うというものがあります。
名盤で挫折した人に対し、他にも仲間がいること、そしてどのように好きになったか示し、再挑戦するための糸口に繋がればと考えています。
また一方で、名盤を聖域化せずに見つめ直す意図もあり、あえて批判意見も取り上げています。
あくまでその作品のことを「好きになりたい/分かりたい」人の為の企画で、決して特定の作品を貶める意図はありませんので、その点についてご了承頂けますと幸いです。
もし何か疑問などあれば、下記ツイートに返信いただければ回答するように致します。
また作品へのコメントとして皆様のツイートを引用しておりますが、もし問題があればおっしゃって頂ければ取り外すように致します。
なおアルバムジャケをクリック頂ければ、音源のリンクに飛ぶようになっております
それでは7票以上あった
30位から発表します
30−22位
30位: Aja (Steely Dan)
発売年: 1977年 ジャンル: AOR
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- 恐れずに言うと「苦手」。このバンドは初期の方が圧倒的に好き
- タイトル曲の狂気に惹かれて聴いたら、ほかは地味だな…て。人工物ぽさが出過ぎた感。でも聴き込むうちに「新たな自然」になっていって、実は音楽とはそうしたものだと教えてくれた
- 分かりやすいと思うんだけどなぁ(歌詞はともかく)。個人的にも10指に入る
- 山口小夜子しか褒めるところがない。キレイキレイですっごく退屈
- 個人的には”Can’t Buy a Thrill“に並んで好きなアルバム
29位: 空洞です (ゆらゆら帝国)
発売年: 2007年 ジャンル: サイケデリック
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- ゆら帝の解散発表の流れも付随して「批判できない空気感」が確かに存在した気がします
- ゆら帝もフィッシュマンズも大好きだけど、「良さが分からない人は音楽ファン失格」みたいな風潮に辟易したのでちょっとスッキリ
- 過去作もソロも好き、これだけはまだ実験の途中な感じで、ソロファーストで良い落とし所をみつけたのかなと
- むしろこの盤からゆらゆら帝国を知った私は、過去作がしんどかった
- クラウトロック的な反復してばっかりだから退屈に聴こえるのかも
- ファズサウンド全開を期待したら期待はずれ。何回か聴いていくうちにハマり、今では大愛聴盤
- ゆら帝の代表作的立ち位置になったけどゆら帝入門には絶対お勧めしません。これだけ聴いてOKなバンドでもない。ゆらゆら帝国の凄さを語る上でこれだけ一人歩きしてる気が
28位: In the Court of the Crimson King (King Crimson)
発売年: 1969年 ジャンル: プログレッシブロック
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- プログレの入門としてこれは良くない盤ですね(苦笑)
- プログレ系の中ではめっちゃキャッチーな方だと思ってました
- プログレ苦手だけどこれは結構好き、一曲目ばっか聴くけど
- 一曲目のめためたハードな感じをそれ以降の曲に期待すると肩透かしを食らう。 後半はスペイシーで壮大な雰囲気に身を沈めてリラックスして聴くと良いかもしれない。Moonchildの後半とかほぼアンビエントよ
28位: The Complete Recordings (Robert Johnson)
発売年: 1990年 ジャンル: ブルース
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- 同じ曲を続けて並べてるクソ仕様もよくない。キング・オブ・デルタ・ブルーズのほうが入門としてよい
- アルバムというよりアンソロジー盤だし別テイクが連続するし現行盤は3枚組に拡大されるしと敷居が高すぎる
- クラプトンに説教される覚悟で入れたのに!意外に低かった!!みんな悪魔に魂売ってんのか!!
- ストーンズ、クリーム等、一度カバー曲聴いてから聴くと良いかも
- 同時代あるいはそれ以前の戦前ブルースにいろいろ触れてから聴きなおすと、その凄さが伝わりやすい
- ジャックダニエルのロックを飲みながら聴かないと良さが分からないと思う
- 酒場で聴くダンスミュージックと思ってから楽しく聴けるように
- 高校の授業で映画『クロスロード』見せられたおかげですぐ馴染んだ
- 古い音源はショボいオーディオ(音圧によって音がひずむようなポータブルCDラジオ等)で聴いて良さに気付くということがあると思う
- 旋律とリズムを同時に奏で、歌まで歌う様が「ほとんどバッハを聴いている感じだった」と語っていたキースリチャーズの言葉も印象的
- ギターを弾くかどうかが評価の分かれ目な気が。コピーむちゃくちゃむずい。歌いながらだと余計に
- 早送り?早回し?で収録されているらしく、レコードで回転数を遅くして聴くと本来の声が聴こえるらしい
- 雰囲気ものというか、当時のアメリカ南部にいる気分で流して聴いていると気持ち良いなぁという扱いです
26位: Rumours (Fleetwood Mac)
発売年: 1977年 ジャンル: ロック
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
25位: Metal Box (Public Image Limited)
発売年: 1979年 ジャンル: ポストパンク
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- ピストルズのイメージが抜けきってない状態でのPILはきつい
- 1曲目が10分間延々と繰り返しで、ボーカルもかなり癖がありますよね。 自分は繰り返し聴くうちにダンサブルなリズムやかっこいいベースラインが病みつきになり、一気にハマりました
- 小室哲哉が好きなアルバムとして挙げていて、へー、と思った記憶が
24位: London Calling (The Clash)
発売年: 1979年 ジャンル: パンク
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- メチャクチャ好きだけど、パンクを期待すると肩すかしなのはわかる
- ピストルズもだけど、パンクの元祖ってことでハードコアパンク的なのを期待するとあれれ?ってなります
- 開始5分でかかるジミージャズで一回止めて、夜空を見上げて、「どういうことだ、、」と考えた夜もあった
- こんなにもジャケと音楽が反比例してるのも珍しい1枚
- このアルバムはパンクを超えて、普通にロックアルバムとして優秀だと思います。本当に「飽きない」ロックアルバム
- 攻略法はCombat Rockを聴いて「ダサすぎる……」となってSandinista!で地の底に叩き落とされることですね。 London Callingが救いに思えます
- 当時のイギリスの状況が分かると理解し易いかも
- クラッシュに”パンクロック”の純度を求めるなら、1stを真っ先に勧めるよ。 こっちはロカビリーもレゲエもスカも飲み込んだ雑食R&Rだから
24位: The Stone Roses (The Stone Roses)
発売年: 1989年 ジャンル: ロック
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- イアンの声だけ聞こうとするとわかりにくくなる。全体のアンサンブルを聴くと凄さに気づきやすくなる
- 妙に音が小さくボーカルもヘロヘロで何これと思ったが、ギターが滅茶苦茶カッコイイことに気づき愛聴盤に
- リズムとかグルーヴで音楽を聴けるか、そういう快楽性が感性にあるかどうかが「分かる」に影響しそう
- セカンドは普通にカッコイイツェッペリンなので逆にわかりやすいかも。ファーストはマッドチェスターとJangleの交差点にいるのが醍醐味の一つ
- セカンドカミングから入ったからポップすぎて一曲目以外は嫌いだったな。今では全く信じられないけど
- 20周年記念盤のDisc2が分かりやすくグルーヴィーでようやく分かった
- 「セカンドカミングから入って遡って聴いたらピンとこなかった」って意見が結構あって新鮮な驚き。当時セカンドカミングって残念な2ndの代表みたいな扱いだった気がするし
22位: Unknown Pleasures (Joy Division)
発売年: 1979年 ジャンル: ポストパンク
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- ニューオーダーから来た人にはちょいキツイかも。最初はベスト盤から聴く方が良い気はする
- 80’sポストパンクとかNew Wave全般そうだけど、Joy Divisionは特に90年代から入るととにかく暗いんだよな
- 詩が分からないと魅力半減しちゃうね。心の奥底に深い闇を抱えている人間には必要なんだよ、これが
- マーティン・ハネットによるオーバープロデュースで本来バンドが持っていたはずの荒々しさがそがれたと思う
- 演奏に味があるバンドなのでライブ盤『Les Bains Douches』から聴いた方が良い気もする。ライブ映えするDisorder、Shadowplay辺りを爆音で聴いたのち戻って欲しい
- 曲が似てて単調に聴こえるのと、歌メロに重点が置かれてないところかな。『Closer』の方が良いと思う
- 時代が経つにつれ、この中にあるポップな要素が理解されてる気がする
- ダークなポストパンクの原点であり頂点でしょう! 徹底的に研ぎ澄まされたサウンドと、イアンの重くて暗いボーカルには凄みすら感じる
22位: 風街ろまん (はっぴいえんど)
発売年: 1971年 ジャンル: フォークロック
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- 最初は「音質悪っ、音数スッカスカ」と思ったが、古さを感じさせないのではなくむしろタイムカプセルのような作品と気付き、楽しめるように
- USサイケデリック〜ルーツ、レイドバック系のロックとして聴くと本場のそれよりも良いくらいだからすごいアルバムではあるんだけどね
- 夏に海に出かけた時に初めて聴いたからかすぐ好きになりました
- いろんな音楽聴いてから今に繋がる普遍性がわかった気がする
- 参照した洋楽がかなり渋好みというかレイドバックで、そういう意味で難しい。でもそこを「風をあつめて」が突き抜けたのもまた爽快
20−11位
20位: Kind of Blue (Miles Davis)
発売年: 1959年 ジャンル: ジャズ
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- かなり特殊な作品なので、本作やモード期のマイルスはジャズよりアンビエントとして聴くほうがいいかも
- やたら地味だと思っちゃうのかと。初心者でも確かに全く聞きにくくはないのだが醍醐味も見えないはず
- 楽器でインプロビゼーションをかじるとヤバさが即座にわかるやつ
- 譜面も読めない人間が、モード奏法の革新性云々に囚われて聴くとわけわからないと思います
- 単に感覚的に良いと思った。理論はプロが気にすればいいだけ
- ジャズ初心者はライブ盤やコテコテのファンキージャズでまずジャズの楽しさを知ってもらうのが1番いい
- マイルスデイビスが初心者向きではない。この人の作品はいちいち難しい
- モードジャズって?何かのっぺりしてるってなり、しばらくして聴き直したら急に色彩が出たような感覚で暫くコンポの前から動けなくなった
19位: 空中キャンプ (フィッシュマンズ)
発売年: 1996年 ジャンル: レゲエ
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- 全体の空気感がより統一された「宇宙 日本~」で入ったのが「空中~」を理解する助けにもなったのかなと
- いつの間にか取り憑かれたように聴くようになってた
- リアルタイムで聴いて音響凄い!と思い、去年のドキュメント映画観て更に好きになった
- 「ナイトクルージング」初めて聴いて「レゲエなのにサティとかドビュッシーみたいじゃん!」ってびっくりして慌ててリキッドに見に行った
- 10代ではわからなかった。30超えて改めて聴いたらめっちゃハマった
- レゲエじゃない要素に惹かれた人でレゲエも聴いた人どれだけいるのかな
18位: Remain in Light (Talking Heads)
発売年: 1980年 ジャンル: ニューウェイヴ
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- なんで前半あんなキマったサウンドなのに後半めちゃ陰鬱なんじゃ!?と最初思ったけど、酒飲んだときも似た気持ちだと気づきユリイカった
- 前半は直感的にノリやすい気がしますが、後半はじわじわ効いてくるタイプの曲が多い気がします
- Talking Headsを素材にした「テープ編集のサンプリングループアート」なので、そもそもバンドサウンドとして聴くべきものではないというか
- 音そのものでなく構成や配置の手法が独特だと気付いた瞬間、有象無象のフォロワーが世の中に溢れ返ってることに気付き、ゾッとした
- 全曲が1コードでリズムに特化してるので、メロディー要素皆無で取っ付き難いのかも。あと制作背景が興味深い
- ストップメイキングセンスとローマで完全にハマった。エイドリアンブリューがサポで入ってるライブで変態ギター炸裂してます。キングクリムゾンを聴く流れにもなり沼りました
- こっからbrian eno やベルリン時代のdavid bowieに沼った思い出
17位: Song Cycle (Van Dyke Parks)
発売年: 1967年 ジャンル: ポップ
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- この奇妙過ぎるオカルトドリームサウンドは頭で理解して聴くものではない、頭を空っぽにし、得体の知れなさをありのままに受け止めるべき
- ごく最近わかった。その時のツイート
- この前聴いてみたけど、映画のサントラ(ただしボーカルは全部同じ人)みたいで面白かった
- アメリカーナをどう捉えるか、ルーツなのか郷愁なのか、音響的アプローチの質も素晴らしい
- アイヴズ(あるいはゴットシャルク)をポップス寄りにした作品なのだが、クラヲタ以外に分かるはずがなく
16位: Blonde (Frank Ocean)
発売年: 2016年 ジャンル: コンテンポラリーR&B
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- 未完成に聞こえるスカスカな感じなのに(コードの凝りっぷりとか)パーツのディテールがすごく細かく、音質に異常に金かけてる感じなど、慣れたらすごくクセになる異質ぶり
- 自分はアンダーソンパーク→ディアンジェロを経てから良さが分かった
- ある日、自転車に初めて乗れた感覚のようにスッと入ってきた
- とあるJRの駅で聴いた7周目、Nikesを再生した瞬間に”””全て”””が分かった
- 疲れてた時にたまたま聴いて急にこれになって以降死ぬほど聴いている
- ジャケや「WAVES」と同じように風呂で聴くことをおすすめします
- blondeみたいなボーカル加工された曲を無条件で好きになるくらい好き
15位: (What’s the Story) Morning Glory? (Oasis)
発売年: 1995年 ジャンル: ロック
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- 一時代を築けば築くほど、その時代を知らない人にとっては普通の音楽になってしまうのかな。 当時どんだけオアシスを模倣したバンドが出てきたか
- ピストルズもそうだけど、リアルタイムにその時に感度が高い状態だったかどうかはかなり影響する
- 6枚目(サウンド的に真のロックンロールなグルーヴに溢れたアルバム)からオアシスを知った人間からしたら「普通のJPOPバンド?」ってなりました
- 聴きやすいただの良い曲ってかんじが逆に退屈だった。ちなみにBlur派。もっと言うとSuedeとManics派
- 単調なリズムパターンと曲の展開が、つまらないと感じる要因かな〜と、元ドラマーの私見…
- 普通というにはあまりにもメロディーが強すぎな曲が多いなあと
- リズムもゆっくり目で、サウンドも何か新しいわけではなく、中盤がダレる。けど、やっぱり曲が良い
- 石田昌隆さんが書かれていた、オアシスを英国のパブで聴いて初めて実感できたもの、というのがあるとの事なので。現地で聴いてみたいなぁと思う
- 実は音がかなり良い。all things must pass的ウォールオブサウンド
- 分厚すぎるサウンドに頭がクラクラしてしまい、疲れ切ってしまいました
- 一般的に駄作と一部で言われてる3rdとか4thの方が断然好き
- ギターだけやってた頃はそんなにだったけど、 歌を意識してから、だいぶ印象が変わって、今ではかなり好き
14位: Music from Big Pink (The Band)
発売年: 1968年 ジャンル: ロック
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- The Weightみたいな曲を勝手に期待していたので、アレ??って思った。なんかサイケデリックに近いなって
- 最初はウェイトばっかりリピート
- 最初は渋すぎてマジで分からなかった
- 「ウェイト」を聴いて「河島英五?」ってなったのを思い出す
- メチャクチャ有能なバックバンドなので、ディラン経由で慣れるのはアリ。それか映画「ラストワルツ」観るべし
- 誰もがジョージハリスンばりの中毒にかかるアルバムだと思ってた
- ザ・バンドは苦手の最高峰です
13位: There’s a Riot Goin’ On (Sly & The Family Stone)
発売年: 1971年 ジャンル: ファンク
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- 肉体的で派手な音楽を想像したら、クールでダウナーでシリアスで全く理解出来なかった、分かることで音楽に対する視野が広がっていった
- Sign ‘O’The Times、Voodoo、To Pimp a Butterfly辺りと同じツボ。 一ついけたら全部いけて、 飽きない作風も共通。 末永く聴ける
- 音量上げろ筆頭な気がする
- 「Stand!」や「I Wanna Take You Higher」をまず聴き、公民権成立後の黒人のポジティヴな未来社会の夢を感じ、その後に夢破れたような内省的なコレを聴く。そのドラマが必要
- 星条旗のジャケと「暴動」というタイトルに盛大に裏切られた思い出
- ブラックミュージックとしてもファンクとしてもスライの作品群の中でもかなり異質で特殊
- 一発でひっくり返って撃沈し、今もひっくり返りっ放し。 ドラッギーなところがフィットしたのかも
12位: Nevermind (Nirvana)
発売年: 1991年 ジャンル: グランジ
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- 『Bleach』のような音が好きなので、ちょっとポップすぎる印象だった
- 『In Utero』の音が死ぬ程好きで、アルビニに録って欲しかったと何度夢想したか。でもNirvanaがあれ程の成功を収めることも無かったかもしれない
- 当時はメインストリームを意識したアルバムだなぁと、彼らの中では異色
- 僕の周りには嫌いな人がいなかったと思う。空白と言われた80sから次の時代を予感させ、悲壮感どころか、ユーモアとインディ精神があったし
- 他のグランジバンドと比べてメタル度も低く、捻くれた独特のポップな要素もあり、とっつきにくいかと
- 最初メタルかと思ったもんね。後からメロディ聴いてポップじゃんて気づいたらハマるの早かった
- UK脳で聴くとド派手すぎて、うわやっぱアメリカンだなってひいちゃう
- カートの声に全振りするんだ!
11位: Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band (The Beatles)
発売年: 1967年 ジャンル: ロック
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- 一曲一曲が弱く地味な気がするが、聴いているうちにもうコレはコレ“が”良いような気に
- すごいなってのはわかるんだけど何がすごいのかが未だに説明出来ない
- ベースとドラムがヤベーアルバム
- 楽器のタイム感の妙にハマると中毒になるが、半年くらい理解出来なかった
- 中盤はShe’s Leaving HomeからWithin You Without Youの流れは好きなんだけど、それ以外の曲は地味に感じちゃうかも
- ロックの歴史において最も重要なアルバムで、ビートルズの作品の中で最も退屈なアルバム
- 好きだけどライブで聴いても全然面白くない、まさに「スタジオ芸術」
- 「世紀の大名盤」と呼ばれすぎた反動と、その割に風化が早かったこと、そして、決定的な名曲がないことかな
- 「サイケデリックの快楽性とは何か?」っていうのが楽しむのに大きく影響する気がしますね。言うほどコンセプトアルバムじゃない問題も
- 斬新さに全振りした感じでメロディやリズムの心地良さが弱いと思います
- サージェントが一番良いじゃん…全曲最高じゃん…驚きを隠せない
10−1位
10位: Screamadelica (Primal Scream)
発売年: 1991年 ジャンル: オルタナティヴロック
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- これこそ同時代に聴かないとわからないアルバムの最たるものかも
- 「ハウスがクール」が前提の先進性なので、ハウスそのものが好きじゃないと結構大変だと思う
- 全曲「Movin On Up」みたいな路線かと思って聴いたら肩透かし
- マッドチェスター、ダンスミュージック、ファンクロックとかのダンサブルな音楽を一通り好きになったらハマれると思う。あとサイケとか
- 思うにロックというよりブルースなんだよな。ドラッグでぶっ飛びまくったブルースっつうか。 ボビーの声が虚ろなのもそうだし
- このユルさ・ダルさが気持ち良く…。ワインじゃないですが、寝かせる楽しさに気付いた1枚
- 試しに「ディキシー・ナーコep」を聴いてみてください
- 苦手な人は去年出たデモ集のDemodelica聴いたら結構ハマるかも
- これ聴いてから英国のレイブシーンに興味が湧き、サッチャー政権のクリミナルジャスティスアクトなど政治問題に触れる入り口でもあった
- プライマルはVanishing Pointとかの入り口もあるから(ちゃんとロックもしてる)、ScreamadelicaにはマッドチェスターやレイブマニアそしてなによりWeatherallがあって一気に流行ってたからこの神立ち位置
10位: Trout Mask Replica (Captain Beefheart)
発売年: 1969年 ジャンル: アバンギャルド
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- もうこれに関しては笑うしかない
- 「良さが分からない」はある意味狙い通りなんじゃないかな
- これは一発で好きになってるんだよな。曲の構成とかメチャクチャだけど衝動性が強く、ロックンロールのエッジはバリバリに感じるから
- すげーかっこいいブルースアルバム
- ある時ある瞬間、全身の毛穴から射精してるような快楽に襲われ、全曲最高!!!って。一瞬で外国語が聞き取れるようになったみたいな
- Mats/MorganのCaptain Beefheartカバー集がめちゃめちゃ格好良くて,暫くして本家も好きになった
- 最高にダンサブルなブルースロックが聴ける1st『Safe as Milk』を入門として強く強くお薦めします
- 岸野雄一さんがビーフハートの入門にはラスト3枚がいいって言ってた
- 「shiny beast」ならイケると思うので是非。なおzazen boysはzepとビーフハートの混血児です
- Frank Zappa BookにZappa先生の苦労が綿々と書き綴られています
- 隊長の命により「健全な」リハ合宿を約8ヶ月、 レコーディングに4日。で、できたのが、これ
- ヴァイ、ザッパ、ZAZEN BOYSの後に出会ったので「戦える相手」だった。とは言え乱打戦だった。脳ミソの全てを停止して、耳から入るこの荒波に無抵抗で漂っているのが気持ちいい
- もうジャケットからして素敵。このアルバムの盤買えるまでは生きたい!そして爆音で聴きたい!!
8位: The Velvet Underground & Nico (The Velvet Underground & Nico)
発売年: 1967年 ジャンル: アートロック
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- 「Sunday Morning」を気に入って、そのノリで全編通しで聴いて無事挫折したのは良い思い出
- 初めて聴いた時が密室でストーブ炊いて汗まみれ酸欠状態だったから一発で理解できた
- 今やありとあらゆる音の影響源を辿っていくとバナナに行き着くと言ってもいいくらい歴史的な名盤
- ヨラテン、ベルセバ筆頭にヴェルベツチルドレンが出現し英米であらゆるインディロックの祖と崇められていた。ビートルズに並ぶ存在だ
- 追憶のハイウェイ’65や風街ろまんと同じように影響を受けたミュージシャンがあまりにも多すぎて、正当な評価がし辛いというのはあるのでは
- 退廃的な空気感と耳の奥にこびり付く様なメロディーの虜になりました
- 雰囲気や空気感をとらえて楽しむ作品な気がする
- サイケなソフトロックとして聴いてた
- ルーリードの声ってだけでなんでもよくなる所がかなりあるので
7位: Bitches Brew (Miles Davis)
発売年: 1970年 ジャンル: ジャズ
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- ビッグバンが起こる直前の音楽、ここが「出発点」なんですよね
- 初めは各プレイヤーの演奏に耳をフォーカスして聴くとイイと思う。それを拒むミックスとテオ・マセロの編集が立ちはだかるけど
- おどろおどろしさとかポリリズムとか長いとか難解要素多いけど、実はマイルスのソロは口ずさめちゃうくらいキャッチーなのが多かったりする
- ディスク1枚目のPharaoh’s Danceのつかみどころのなさで絶対躓くから、聴くならディスク2枚目のSpanish Keyから聴くと難易度下がるんじゃ
- 「マイルスがロックに接近した」というよりロックを通過して現代音楽に肉薄する雰囲気さえ有りますもんね
- 最初聴いたときからサイケ的でキマった世界観に惚れ込んだ
- コード進行の引力=呪縛から放たれて初めて得られる浮遊感でそここそが魅力
- 個人的にはオーケストラの演奏前のチューニングのイメージで、これから新しい音楽が生まれようとしていると思うとゾクゾクしてきます
- 聴く度に、人生経験がまだまだ足りんよ自分…と反省してそっ閉じする
- 音楽脳が冴え渡ってる時に今なら分かるかもとチャレンジして挫折する
6位: Loveless (My Bloody Valentine)
発売年: 1991年 ジャンル: シューゲイザー
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- only shallowのイントロを聴いた瞬間から神かと思ったが、好みがハッキリ分かれそうだとは思う
- only shallow以外は雰囲気楽しんでる
- ノイズの海に内在する底無しに甘美な陶酔感に気付いてから一気に虜に
- 本当に解ったのはリマスター盤が出て以降かも。 旧盤はあまりに音が悪く、薄っぺらい印象しかなかった
- シューゲイザーサウンドを特徴付ける甘美的なメロディーとあのギターサウンドは遠くは60sのサイケデリックサウンドから繋がる快楽性がある、夏の昼に汗だくになりながらラブレス聴いてたら覚醒しました
- メタル好きならシューゲイザーが心地よくなるのも早い説ある
- アホみたいにボリューム上げると良さがわかるような気がする
- 音像が曖昧な故に聴き込むと変な没入感があって、めっちゃうるさいのにその中に儚さがあるんだよな
5位: Kid A (Radiohead)
発売年: 2000年 ジャンル: オルタナティブロック
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- 1~4曲目までは「おっええやん、今回はいけるかも!」となるけど、5曲目からなぜか急に遠くへ飛んでいって置いてかれる感覚になってしまう
- 鬼門 1曲目の「Everything In Its Right Place」は大好きなんだけどね 4曲目ぐらいからちょっとツラくなってくる
- レディオヘッドはライブバンドなんだと再認識させられるアルバム1位。マジでライブを見て欲しい
- 『OK Computer』までは擦り切れるくらい聴いたのに『KID A』でつまずき『Amnesiac』が致命傷に
- OK Computerまでとのあまりの違いに戸惑ったのを覚えてる
- 「テクノ耳」がポイント。高、中、低域に分かれた音が、どんな音色でどう配置されるかに耳を澄ます
- Autechre等を代表するIDMしか聴いてなかったから、全体の沈み込む感覚に気持ちよさを覚えすぐに好きに
- 本作でメロディ主体の有機的な音楽からエレクトロニカ、ポストロック、アンビエントなどのひんやりした無機的な音楽や音響音楽に傾倒していった
- 聴き方の正解がわからない。それでも大好きなアルバムのひとつ
- フォロワーが同じことをやろうとすると大火傷して自滅する。その近づけなさにかわいげのなさ感じて嫌かも
- 最初はトムの歌い方(録音)に慣れるまで少し時間がかかった。 急にお風呂で鼻歌みたいになったから
4位: Voodoo (D’Angelo)
発売年: 2000年 ジャンル: ネオソウル
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- より密閉された環境下で聴いた方が刺さる気がする。スライの暴動やプリンスのサインもそんな感じ
- 飽和した低音のミックスに跳ねる甲高いスネアとハット、その後のR&Bのサウンド面での方向性を大きく決定づけた作品。閉鎖空間での視聴大推奨
- 筋肉ムキムキジャケに抵抗感があってずっと食わず嫌いでした
- 素直に1stを勧めるほうがロックファンにグッときそうな感じが
- PrinceやMarvin Gaye、SLYといったSoul/FUNKの名盤、CommonやErykah Baduなどの同時代のネオソウルを通って漸く凄さが理解出来た、10年近くかかったよ…
- ディアンジェロもジミヘンをまともに聴いた事が無かった&エレクトリックレディランドの良さが全く分からず2年間聴き続けたら急にどハマリしてヴードゥーの制作に活かしたとの事
- 『Electric Lady Land』を聴いて『Voodoo』を聴き、さらに翌年は『Voodoo』聴いて『Rainbow Children』聴いて好きに
- 星野源やceroの後に聴き、答え合わせができたのと同時に 「やっぱ本場のグルーヴはちげえや」と衝撃を受けた
- 全くピンと来なかった。色々な音楽経由して聞き直してやっと「マジかこれ、、すげぇ、、」てなった
- wowowぷらすとで丸屋九兵衛さん、宇野さん、西寺さんが解説してくれたのが大きかった
- 腕利き生演奏集団「ソウルクエリアンズ三部作」の1つとして捉えてドハマり。その時の興奮気味のツイート
- 「ソウルの耐性」と言われれば納得。 幼少期から鍛えられてたのかも
3位: OK Computer (Radiohead)
発売年: 1997 ジャンル: オルタナティヴロック
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- 毎回、Paranoid Androidでストップボタンを押したい衝動に駆られる。そして、10回中8回は押してます
- だって作った本人らが言ってたもん。 「つまり、よく分からないんだ」って
- 聴いているうちに緻密な音と地味ながら耳に残るメロディーから、ん?何だかスゴイぞと
- UKロックが好きになれなかった自分にはドンピシャの作品だった。そして次作のKID A最高
- 狂騒のブリットポップを終わらせたアルバム。既知の名盤の否定は、未知の名盤の萌芽でもあるのだ
- J-WAVEリスナーは毎週金曜のジョンカビラさんの番組で、No surpriseを聴かされているので入りやすいのでは
- THE YELLOW MONKEY『SICKS』と合わせて聴いてた
- OK ComputerはPink Floyd、Kid Aはクラウトとして聴くといい
- 曲はいいけどトータルだと疲れる
- ホラーやん…こわ… てなってバンド自体への苦手意識を植え付けられた
- 私はこの暗さが大好きなんだよな〜
- 冬に聴くと感動するよ
- 仕事に忙殺され半分鬱の状態で日曜日の夕暮れ時に聴くと、サザエさん症候群と相まって凄く良い感じに
2位: The Dark Side of the Moon (Pink Floyd)
発売年: 1973 ジャンル: プログレッシブロック
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- 「コレめっちゃ売れた」って言われると「なんで???」って。文化的、社会的な背景から追わないと難しそう
- アメリカの白人の若者が大麻吸う時に聴くからずっと売れ続けてるんだ、と言うとすごい怒られる
- 炎の方が好きっていうと肩身が狭くなることありませんか
- 原子心母や炎は大好きなんだけど、本作は音が硬くてやや異端に感じる
- 『おせっかい』の方が分からない
- ギルモアのギターとか最高でしょ!
- 深夜に部屋を真っ暗にして聴くのが至高の時間になるまで2年かかった
- 夜とか脳死んでる時にぼんやりと全体聞くのが一番気持ちいい
- 去年映画DUNEの予告とエターナルズで曲が使われたのを機にドハマり
- PINK FLOYDはプログレという括りで聴かない方がしっくり来る
- 10ccの三枚目と四枚目が好きだったので、プログレというよりもそっちの系統の元祖に聴こえました
- 社会性の高い詞でスペーシーなスローブルーズ音響派風味、と理解できるとウマみが。マイルスデイヴィスのカインドオブブルーが好きならイケる
- ベルベッツみたいにローファイでガチャガチャしてたら退廃的な感じで名盤感出たと思うけど、変に洗練されてて音いいからミスマッチ感が
- 一時期は毎日狂ったように聴いてた。 最後のEclipseを聴くまではちゃんと聴いたことにならないような気がして
1位: Pet Sounds (The Beach Boys)
発売年: 1966 ジャンル: ポップ
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- 夜中に家のスピーカーでステレオミックスを聴いたらメロディーと音の美しさに驚いた。それから好きに
- BSの音盤夜話での特集やブライアンのソロでのヘロヘロの歌声から美しさに気付いた。 『God Only Knows』と『Caroline No』は極私的ポップミュージック史上最も美しい曲の大本命
- 強化月間で1ヶ月ぶっ通しで聴いてたけど未だに良さがわからない
- 良質なポップスだとは思うけど、個人的にはそれ以上でもそれ以下でもなく その認識で良いかずっと悩んでる
- 「なんかモッサリしてる」が分かりにくい最大の要因だと思うので、モノ版ではなくステレオ版で
- (1回目)(モノラル) 割と好きだけどトップクラスの名盤? あと情報量多いな (2回目) (ステレオで歌詞を見ながら) ステレオの方が良いわ、内容もだいたい理解した (3回目) 素敵じゃないか
- ステレオだと洗練されすぎなのでモノラル派。 元気がない時に部屋を真っ暗にして体育座りしながら聴いてたら世界が変わった。僕だけに寄り添ってくれる音楽だと勘違いさせてくれる
- ボーカルのみのアカペラバージョンが素晴らしいので、苦手な人はそこから聴くのも一つの手
- 初めて聴いた瞬間から美しくて大好きだから何が難しいのかピンと来ない
- 他のアルバムを聴かないで終わる人が多いのだとしたら悲しい。 ひとまずTodayかSummer Daysあたりから行くといいのではないでしょうか
- Millennium等のソフトロックの文脈で聴くべき。 ブライアンウィルソンの狂気を孕んだ偏執的で密室感たっぷりな音の世界に浸れると思う
- 偏屈で潔癖な、元祖・密室ポップ。金字塔だし、その後も様々なバンドに連綿と受け継がれるポップの開祖
- 凄まじいまでのコーラスワークがビーチボーイズというチームの総合力の高さを見せつける。 本作は夏の幽霊
- 最初は引っ掛かりがなくいつのまにか終わるのがマジでジワジワきます
- 講釈を垂れる程度には愛聴盤ですが、理解に数年かかりました。ある時には太古からの神秘を感じますし、またある時にはセピア色のノスタルジーを感じます。そうしたあらゆる類の「美」を、1人の天才が精神の崩壊の中で描き切った究極の表現物
- 映画「Baby Driver」に使われた6曲目の美しさに心惹かれ、聴く際にメロディーやハーモニーを馴染ませるために口ずさんでたら、涙が込み上げてきた
- コーラスやベースが革新的だ云々と難しいことは考えずに歌ものとして楽しむのが個人的には正解です
- 山下達郎さんのライナーノーツの通りに「I just wasn’t made for these time」でピークを迎えると思って聴き、最初から感動しまくりでした
アーティスト別集計
特に投票が多かったアーティストを並べると
- 5位)
The Beatles(26票)- Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band (13票)
- The Beatles (5票)
- Abbey Road (2票)
- Revolver (2票)
- A Hard Day’s Night (1票)
- Rubber Soul (1票)
- The Beatles: 1962-1966 (The Red Album) (1票)
- ほぼ全部 (1票)
- 4位)
Miles Davis(35票)- Bitches Brew (17票)
- Kind of Blue (10票)
- On The Corner (4票)
- Agharta (1票)
- Birth of the Cool (1票)
- Miles Davis at Fillmore (1票)
- My Funny Valentine (1票)
- 3位)
Pink Floyd(40票)- The Dark Side of the Moon (32票)
- The Wall (3票)
- The Piper at the Gates of Down (2票)
- Meddle (1票)
- Pink Floyd 全般 (1票)
- Ummagumma (1票)
- 1位)
Radiohead(64票)- OK Computer (29票)
- Kid A (20票)
- Radiohead 全般 (3票)
- The Bends (3票)
- Amnesiac (3票)
- Hail to the Thief (3票)
- In Rainbows (2票)
- A Moon Shaped Pool (1票)
レディオヘッド、圧倒的ですね!
こうして見ると、常に革新的であろうと、新しい表現に挑戦し続けているアーティストが上位に来てるような気がします。
そして実際にこれらの名盤が音楽の歴史を動かしてきたと考えると、なかなか興味深いですね。
順位 | アーティスト | 票数 |
---|---|---|
1位 | Radiohead | 64票(8作品) |
2位 | The Beach Boys | 42票(3作品) |
3位 | Pink Floyd | 40票(6作品) |
4位 | Miles Davis | 35票(7作品) |
5位 | The Beatles | 26票(8作品) |
6位 | D’Angelo | 23票(2作品) |
9位 | Bob Dylan | 18票(9作品) |
9位 | フィッシュマンズ | 18票(4作品) |
9位 | My Bloody Valentine | 18票(1作品) |
11位 | Nirvana | 17票(3作品) |
11位 | The Velvet Underground | 17票(2作品) |
12位 | Captain Beefheart | 16票(2作品) |
17位 | David Bowie | 15票(7作品) |
17位 | Primal Scream | 15票(1作品) |
17位 | Sly & The Family Stone | 15票(3作品) |
17位 | The Band | 15票(2作品) |
17位 | はっぴいえんど | 15票(3作品) |
ランキング(1位 – 170位)
順位の基準は、同票の場合、「時間をかけて良さが分かった」よりも「良さが分からない」に多く票があった方の順位を高くしています
順位 | アルバム | アーティスト | 合計票 |
---|---|---|---|
1位 | Pet Sounds | The Beach Boys | 40票 |
2位 | The Dark Side of the Moon | Pink Floyd | 32票 |
3位 | OK Computer | Radiohead | 29票 |
4位 | Voodoo | D’Angelo | 22票 |
5位 | Kid A | Radiohead | 20票 |
6位 | Loveless | My Bloody Valentine | 18票 |
7位 | Bitches Brew | Miles Davis | 17票 |
8位 | The Velvet Underground & Nico | The Velvet Underground | 16票 |
10位 | Screamadelica | Primal Scream | 15票 |
10位 | Trout Mask Replica | Captain Beefheart | 15票 |
11位 | Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band | The Beatles | 13票 |
12位 | Nevermind | Nirvana | 13票 |
13位 | There’s a Riot Goin’ On | Sly & The Family Stone | 13票 |
14位 | Music from Big Pink | The Band | 12票 |
15位 | (What’s the Story) Morning Glory? | Oasis | 11票 |
16位 | Blonde | Frank Ocean | 11票 |
17位 | Song Cycle | Van Dyke Parks | 11票 |
18位 | Remain in Light | Talking Heads | 11票 |
19位 | 空中キャンプ | フィッシュマンズ | 11票 |
20位 | Kind of Blue | Miles Davis | 10票 |
22位 | Unknown Pleasures | Joy Division | 10票 |
22位 | 風街ろまん | はっぴいえんど | 10票 |
24位 | London Calling | The Clash | 9票 |
24位 | The Stone Roses | The Stone Roses | 9票 |
25位 | Metal Box | Public Image Limited | 9票 |
26位 | Rumours | Fleetwood Mac | 8票 |
28位 | In the Court of the Crimson King | King Crimson | 8票 |
28位 | The Complete Recordings | Robert Johnson | 8票 |
29位 | 空洞です | ゆらゆら帝国 | 8票 |
30位 | Aja | Steely Dan | 7票 |
32位 | Exile on Main St. | The Rolling Stones | 7票 |
32位 | Sign o’ the Times | Prince | 7票 |
34位 | Daydream Nation | Sonic Youth | 6票 |
34位 | Highway 61 Revisited | Bob Dylan | 6票 |
37位 | Never Mind the Bollocks, Here’s the Sex Pistols | Sex Pistols | 6票 |
37位 | Freak Out! | Frank Zappa | 6票 |
37位 | Low | David Bowie | 6票 |
38位 | To Pimp a Butterfly | Kendrick Lamar | 6票 |
39位 | Tommy | The Who | 5票 |
41位 | Astral Weeks | Van Morrison | 5票 |
41位 | The Beatles | The Beatles | 5票 |
46位 | A Long Vacation | 大滝詠一 | 5票 |
46位 | Beggars Banquet | The Rolling Stones | 5票 |
46位 | Mezzanine | Massive Attack | 5票 |
46位 | The Queen Is Dead | The Smiths | 5票 |
46位 | Y | The Pop Group | 5票 |
47位 | The Doors | The Doors | 5票 |
51位 | On The Corner | Miles Davis | 4票 |
51位 | Doolittle | Pixies | 4票 |
51位 | Mellon Collie and the Infinite Sadness | The Smashing Pumpkins | 4票 |
51位 | Weezer (Blue Album) | Weezer | 4票 |
53位 | Parklife | Blur | 4票 |
53位 | ジャックスの世界 | ジャックス | 4票 |
56位 | Goo | Sonic Youth | 4票 |
56位 | The Flowers of Romance | Public Image Limited | 4票 |
56位 | はっぴいえんど | はっぴいえんど | 4票 |
59位 | Electric Ladyland | Jimi Hendrix | 4票 |
59位 | Neu! | Neu! | 4票 |
59位 | Ziggy Stardust | David Bowie | 4票 |
61位 | Blue | Joni Mitchell | 4票 |
61位 | LONG SEASON | フィッシュマンズ | 4票 |
64位 | Radiohead 全般 | Radiohead | 3票 |
64位 | The Downward Spiral | Nine Inch Nails | 3票 |
64位 | The Joshua Tree | U2 | 3票 |
81位 | ヘッド博士の世界塔 | フリッパーズ・ギター | 3票 |
81位 | A Brief Inquiry into Online Relationships | The 1975 | 3票 |
81位 | At Fillmore East | Allman Brothers Band | 3票 |
81位 | Elephant | The White Stripes | 3票 |
81位 | Illmatic | Nas | 3票 |
81位 | Led Zeppelin IV | Led Zeppelin | 3票 |
81位 | MAKING THE ROAD | Hi-STANDARD | 3票 |
81位 | Odelay | Beck | 3票 |
81位 | Purple Rain | Prince | 3票 |
81位 | Siamese Dream | The Smashing Pumpkins | 3票 |
81位 | Spiderland | Slint | 3票 |
81位 | The Bends | Radiohead | 3票 |
81位 | The Nightfly | Donald Fagen | 3票 |
81位 | The Wall | Pink Floyd | 3票 |
81位 | VISITORS | 佐野元春 | 3票 |
81位 | What’s Going On | Marvin Gaye | 3票 |
81位 | Who’s Next | The Who | 3票 |
95位 | The Lamb Lies Down on Broadway | Genesis | 3票 |
95位 | A Love Supreme | John Coltrane | 3票 |
95位 | After The Gold Rush | Neil Young | 3票 |
95位 | Amnesiac | Radiohead | 3票 |
95位 | Blood on the Tracks | Bob Dylan | 3票 |
95位 | Blue Lines | Massive Attack | 3票 |
95位 | Close to the Edge | Yes | 3票 |
95位 | Forever Changes | Love | 3票 |
95位 | Hail to the Thief | Radiohead | 3票 |
95位 | In Utero | Nirvana | 3票 |
95位 | King Of The Delta Blues Singers | Robert Johnson | 3票 |
95位 | Mother’s Milk | Red Hot Chili Peppers | 3票 |
95位 | The Band | The Band | 3票 |
95位 | Yankee Hotel Foxtrot | Wilco | 3票 |
100位 | Automatic for the People | R.E.M. | 3票 |
100位 | It Takes a Nation of Millions to Hold Us Back | Public Enemy | 3票 |
100位 | Lateralus | Tool | 3票 |
100位 | Technodelic | Yellow Magic Orchestra | 3票 |
100位 | シングル・マン | RCサクセション | 3票 |
122位 | Jaco Pastorius | Jaco Pastorius | 2票 |
122位 | 3 Feet High and Rising | De La Soul | 2票 |
122位 | 461 Ocean Boulevard | Eric Clapton | 2票 |
122位 | Abbey Road | The Beatles | 2票 |
122位 | B-2 Unit | 坂本龍一 | 2票 |
122位 | BADモード | 宇多田ヒカル | 2票 |
122位 | Californication | Red Hot Chili Peppers | 2票 |
122位 | Closer | Joy Division | 2票 |
122位 | Disintegration | The Cure | 2票 |
122位 | FANTASMA | コーネリアス | 2票 |
122位 | Hotel California | Eagles | 2票 |
122位 | I Like It When You Sleep | The 1975 | 2票 |
122位 | Maiden Voyage | Herbie Hancock | 2票 |
122位 | Oasis 全般 | Oasis | 2票 |
122位 | Rain Dogs | Tom Waits | 2票 |
122位 | Richard D. James Album | Aphex Twin | 2票 |
122位 | Surfer Rosa | Pixies | 2票 |
122位 | To See the Next Part of the Dream | Parannoul | 2票 |
122位 | When We All Fall Asleep, Where Do We Go? | Billie Eilish | 2票 |
122位 | Yeezus | Kanye West | 2票 |
122位 | 東京 | サニーデイ・サービス | 2票 |
122位 | メシ喰うな! | INU | 2票 |
148位 | 加爾基 精液 栗ノ花 | 椎名林檎 | 2票 |
148位 | A Night at the Opera | Queen | 2票 |
148位 | Are You Experienced | Jimi Hendrix | 2票 |
148位 | Blonde on Blonde | Bob Dylan | 2票 |
148位 | Clube Da Esquina | Milton Nascimento | 2票 |
148位 | Dixie Chicken | Little Feat | 2票 |
148位 | Five Leaves Left | Nick Drake | 2票 |
148位 | Fragile | Yes | 2票 |
148位 | Funeral | Arcade Fire | 2票 |
148位 | Harvest | Neil Young | 2票 |
148位 | In Rainbows | Radiohead | 2票 |
148位 | Is This It | The Strokes | 2票 |
148位 | James Blake | James Blake | 2票 |
148位 | Marquee Moon | Television | 2票 |
148位 | Notes on a Conditional Form | The 1975 | 2票 |
148位 | Out to Lunch! | Eric Dolphy | 2票 |
148位 | Random Access Memories | Daft Punk | 2票 |
148位 | Selected Ambient Works Volume II | Aphex Twin | 2票 |
148位 | Since I Left You | The Avalanches | 2票 |
148位 | Take Care | Drake | 2票 |
148位 | TEAM ROCK | くるり | 2票 |
148位 | The Piper at the Gates of Down | Pink Floyd | 2票 |
148位 | Vs. | Pearl Jam | 2票 |
148位 | 南蛮渡来 | 暗黒大陸じゃがたら | 2票 |
148位 | 名前をつけてやる | スピッツ | 2票 |
148位 | 軋轢 | フリクション | 2票 |
170位 | 20 Jazz Funk Greats | Throbbing Gristle | 2票 |
170位 | Achtung Baby | U2 | 2票 |
170位 | Appetite for Destruction | Guns N’ Roses | 2票 |
170位 | Comme À La Radio | Brigitte Fontaine | 2票 |
170位 | For Your Pleasure | Roxy Music | 2票 |
170位 | Giant Steps | John Coltrane | 2票 |
170位 | Graceland | Paul Simon | 2票 |
170位 | HOSONO HOUSE | 細野晴臣 | 2票 |
170位 | In the Aeroplane Over the Sea | Neutral Milk Hotel | 2票 |
170位 | Iron Maiden | Iron Maiden | 2票 |
170位 | Led Zeppelin II | Led Zeppelin | 2票 |
170位 | Mellow Gold | Beck | 2票 |
170位 | Painkiller | Judas Priest | 2票 |
170位 | Paranoid | Black Sabbath | 2票 |
170位 | Pithecanthropus Erectus | Charles Mingus | 2票 |
170位 | Revolver | The Beatles | 2票 |
170位 | Sandinista! | The Clash | 2票 |
170位 | Saxophone Colossus | Sonny Rollins | 2票 |
170位 | The Fat of the Land | The Prodigy | 2票 |
170位 | The Freewheelin’ Bob Dylan | Bob Dylan | 2票 |
170位 | Yellow Magic Orchestra | Yellow Magic Orchestra | 2票 |
170位 | 宇宙 日本 世田谷 | フィッシュマンズ | 2票 |
170位 | 無罪モラトリアム | 椎名林檎 | 2票 |
最後までお読み頂き、
ありがとうございました。
コメント